新作『日本人の肖像画』

  • 2017.02.20 Monday
  • 20:24



新作『日本人の肖像画』という作品を描きました。描き表装部分には、日本にある原発(廃炉含む)と同じ数だけ放射性標識を描き、その中に自分と、自分が日頃から大切にしているものたちを描いた絵です。つまり日本の中の自分。

日本人の肖像画mini s.jpg

   
                            IMG_9990.jpg 


ここ数年全国各地で地震が頻繁に起こっていますが、地震が起こったとき、もちろん地震も怖いのだけれど、同時に近くの原発は大丈夫か!?と心配せずにはいられません。ついつい本や新聞を読んだり、ネットを見たりしてこの恐怖の根源を探ろうとするのだけど、とはいえ簡単に「東電が悪い!国が悪い!」と言い切れない部分があるのも事実でして…。それは原発による発電力や経済効果の恩恵を少なからずとも受けてここまで育ってきた部分を完全に否定できないからです。僕自身が原発を選択してきたわけではないし、舵取りは国が行ってきたとはいえ、生まれてここまで豊かにそして安全に暮らしてこれた背景に何があったのかを考えるとき、原発が生み出してきたものと切り離しては考えにくいと思うからです。この辺は極端な答えを持たずに、死ぬまで考え続けないといけないと思うところです。

その中で僕はこ...の作品で「原発は悪だ!」とか、ましてや「いや善だ!」などと言いたいのではなくて、この原発に囲まれた世界で生きていかなければならない覚悟をこの絵で表したかったわけです。絵の中の僕は2枚の畳の真ん中に座っていますが、これは原発に関して右だの左だの言っていたくはないという意思の表現。タイトルは、中身や内容は違えど日本人ならば置かれている状況は皆同じなのではないかという考えから、自画像ではなく『日本人の肖像画』としました。円山応挙肖像画を模倣したり、仙僂痢悄拶あ◆戮鮑胴柔して画中画として描いたり、美術家としての僕の基盤を作ってくれた作家の要素も盛り込んでいます。

 
日本人の肖像画 (2).jpg    スキャン_20170219 (2).jpg


Sengai_3.jpg



この作品は来週3月3日から始まる九産大展「ミニ・ウムQ(うむきゅー)」に出品します。
実物は結構小さい絵で、色ももう少し見やすい色合いだと思うんですけど、写真だと微妙な色合いが飛んじゃうんですよね。なので、お暇がりましたらぜひ会場までお越しください。初日の3月3日のみ在廊しております。あと、なぜこの絵をこの展覧会に出品するかという理由も自分なりにあるのですが、また展覧会の直前にでもタラタラ書きたいと思います。


 
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「ミニ・ウムQ 〜九産大芸術学部 小作品展〜」

 
・2017年3月3日(金)〜10日(金)
・ターナーギャラリー(東京)
 http://turnergallery.net/access
 東京都豊島区南長崎6-1-3 ターナー色彩株式会社 東京支店
・11時〜19時(最終日17時まで)
・初日3月3日のみ在廊予定
※本展は10号以下の小作品展ですが、一部非売品の作品もあります。ご了承ください。

 
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『日本人の肖像画』
​・2017年
・72×33
​・麻紙、染料、顔料、アクリル絵具、墨
 

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