はなのなかへ 収蔵作品055 @東京オペラシティアートギャラリー

  • 2016.05.25 Wednesday
  • 00:41







現在、東京オペラシティアートギャラリーの寺田コレクション展「はなのなかへ」にて、作品が展示されています。


 
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この寺田コレクション展の主である寺田小太郎さんとは、忘れられない思い出があります。それは初めてお会いした、昨秋の個展会場でのこと。


寺田さんは個展会場に来廊されるなり、向き合うようにして、1作品づつご覧になり始めました。お会いするのは初めてでしたが、それまでも作品をご購入いただいていた事もあって、直ぐにご挨拶しようと思いましたが、絵と向き合う寺田さんの立ち姿が近寄りがたいというか、話かけにくい雰囲気だったので、とりあえずお声掛けを控えました。それぐらい雰囲気のある方だったのを今でも鮮明に覚えています。あとからスタッフの方に聞いた話だと、鑑賞中に話しかけられるのをとても嫌う方だとお聞きし、納得したのです。

 
寺田さんが一通り作品を観終わられてから、お茶をご一緒させて頂いたのですが、開口一番「僕はね、美人画など女性を描いた絵は買わないんだよ」と仰いました。続けて、「みんな、色々理由付けはあるけど、綺麗な女性を描けば売れると思ってるでしょ?だから買わないんだよ。でも、貴方の絵(十六恥漢図)は内面を含め、女性の美しくない部分も描きだしている。だから女性画だけど僕は買う。君の絵を皮肉だとか、素直じゃないと云う人もいるかもしれないけど、僕からしたら君の方が素直にみえる」と。寺田さんは優しい表情をされている方ですが、ハッキリした力強い口調でそうお話しくださいました。
それからお茶を飲み終わるまでのひと時、色々とお話しさせて頂きましたが、最後に「作家に対して失礼かもしれませんが」と前置きされた上で、「作家には必ずピークがある。売れるようになって画風が固まり、そればかり描くようになったら、それが芸術家として下り坂。でも攻め続ければピークが長く保てる。だから攻め続けてください 」と仰いました。時間を計っていたわけではないので、正確にどれぐらいお話ししていたか定かでないのですが、自分にとって『表現するとは何なのか』を突きつけられた、濃い時間となりました。



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ちなみに、写真はこのお話しのあとに撮ったものなので、僕に笑顔がありません…。2015年秋、日本橋高島屋にて。



その時にコレクション入りして頂いた「噂〜十六恥漢図シリーズ〜」が、いまオペラシティにて展示されておりますが、会場では僕の絵、結構浮いてます。是非、メインギャラリーで開催中のライアン・マッギンレー展をご覧になられた際にでも、その浮きっぷりをご高覧いただければ幸いです。
展覧会は7月10日まで。宜しくお願いいたします。

 
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【はなのなかへ 収蔵作品055】

会場:東京オペラシティ アートギャラリー 4F
期間:7/10[日]まで
時間:11:00 - 19:00(入場は閉館30分前)
休館日:月曜日
入場料:200円
※企画展「ライアン・マッギンレー展」のチケットでもご覧いただけます
HP:https://www.operacity.jp/ag/exh188.php


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